小学3年生のお子さんが「詩の宿題が出されたけれど、どのように進めたらよいか分からない」と悩んでいませんか?
詩と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は自分の気持ちや思ったことを自由に表現できる楽しいものです。
この記事では、詩の書き方を小学生でも分かりやすく、4つの簡単なステップで解説します。
原稿用紙への書き方のコツや、3年生におすすめのテーマもご紹介しますので、詩の宿題も安心して取り組めるようになりますよ。
この記事を読めば、以下の疑問を解決できます。
- 詩の書き方にルールはあるの?
- 小学生におすすめの詩のテーマはある?
- 詩の書き方の手順を知りたい
- 原稿用紙への書き方ってどうするの?
この記事を読めば詩の宿題も怖くありません!
詩って何だろう?小学生(3年生)にわかりやすく解説
詩の書き方を解説する前に、「詩とは何か」について解説します。
詩とは、自分の心に浮かんだ気持ちや思いを、美しい言葉で表現する文学の一つです。
小学3年生のお子さんには、詩は「心の中のことを言葉にしたもの」と伝えれば分かりやすいでしょう。
詩にルールはありません!自分の思いを自由に書こう!
詩の書き方には、実は決まったルールはありません。
小学生のお子さんは、自分の感情や思いを自由に書くことをおすすめします。
「こうでなければいけない」という決まりはないので、安心してくださいね。
大切なのは、自分の心の中にある気持ちを、素直に言葉にすることです。
「楽しい」「悲しい」「嬉しい」「驚いた」、そんな気持ちを詩にしてみます。
短い詩でも長い詩でも、どちらでも構いません。
小学3年生におすすめの詩の作品
小学3年生のお子さんには、身近なテーマを扱った詩を読んでみることをおすすめします。
以下のような詩集は、3年生にぴったりな作品がたくさん収録されています。
「のはらうた」(工藤直子著)
動物たちが自分の名前で書いた詩が集められています。
「かまきりりゅうじ」や「ありんこさとこ」など、ユニークな名前の作者による詩は、子どもたちの想像力をかき立てます。
「金子みすゞ童謡集」
「わたしと小鳥とすずと」で有名な金子みすゞの詩は、やさしい言葉で書かれていて、3年生でも理解しやすい内容です。3年生の国語の教科書にも載っているようです。
「いま小学生とよみたい70の詩 3・4年」(水内喜久雄編)
小学3・4年生向けに厳選された詩が70編収録されており、詩の宿題の参考にも最適です。
図書館や教科書にある詩からも、お子さんが好きな作品を一緒に探してみましょう。
好きな詩を声に出して読んでみるのも良い練習になりますよ。
詩の書き方の流れ|簡単4ステップ
詩の書き方を小学生でも分かりやすく、4つのステップに分けてご説明します。
この順番に進めれば、誰でも素敵な詩が書けるようになります。
ステップ① テーマを決める
ステップ② テーマに沿った言葉を集める
ステップ③ 言葉を並べて詩の形にする
ステップ④ 原稿用紙に書く
この4ステップを順番に進めることで、小学3年生のお子さんも自信を持って詩を書くことができます。
宿題で詩を書くときも、この流れに沿って進めれば迷わずに取り組めるでしょう。
詩の書き方ステップ①|テーマの決め方
詩の書き方の最初のステップは、何について書くかを決めることです。
これを「テーマを決める」といいます。
身近なところからテーマを決めよう
小学生の詩の書き方では、身近なものをテーマにするのがおすすめです。
毎日の生活の中で見たもの、感じたこと、体験したことから選びます。
例えば、「今日食べたおいしい給食」「友達と遊んだ楽しい時間」「お母さんの優しい笑顔」「飼っているペット」「好きな季節」などです。
難しく考えずに、お子さんが「これについて書いてみたいな」と思うものを選ぶように声をかけてあげて下さい。
小学3年生が書きやすい詩のテーマ
小学3年生が詩の宿題で取り組みやすいテーマをいくつかご紹介します。
季節のテーマ:春の桜、夏の海、秋の紅葉、冬の雪など
動物のテーマ:犬、猫、虫、鳥など身近な動物
家族のテーマ:お母さん、お父さん、兄弟姉妹、おじいちゃん、おばあちゃん
学校生活のテーマ:友達、先生、運動会、遠足、給食
自然のテーマ:空、雲、風、雨、太陽、月
これらのテーマの中から、お子さん自身が一番書きたいと思うものを選んでみるといいでしょう。
詩の書き方ステップ②|テーマに沿った言葉集め
テーマが決まったら、次はそのテーマに関する言葉をたくさん集めてみましょう。
テーマから連想する言葉をメモしよう
選んだテーマから思い浮かぶ言葉を、どんどんメモしていきます。
例えば、「犬」をテーマに選んだなら、「ふわふわ」「ワンワン」「しっぽ」「走る」「かわいい」「茶色」「鼻」「耳」などの言葉が思い浮かぶでしょう。
また、思い浮かんだ言葉から、さらに思い浮かぶ言葉を集めるのもおすすめです。
例えば、「ふわふわ」という言葉に対して「わたあめ」「雲みたい」といったように、言葉をたくさん集めてみるといいでしょう。
正しい言葉でなくても大丈夫です。
小学生らしい自由な発想で、思いついた言葉をどんどん書き出してみるよう声をかけてあげて下さい。
後で詩を作るときに、この言葉の中から気に入ったものを選んで使います。
なかなか言葉が集められないときは、テーマを変えてみるとよいでしょう。
思ったことや感じたことをメモしよう
言葉だけでなく、そのテーマについて思ったことや感じたことも書き留めておきます。
詩の書き方では、この「気持ち」の部分がとても大切です。
「犬」の例で続けると、「犬を見ると嬉しくなる」「散歩している犬がかわいくて見とれてしまう」「犬の鳴き声を聞くと元気になる」などの気持ちをメモします。
小学3年生の素直な気持ちが、詩を魅力的にしてくれます。
詩の書き方ステップ③|言葉を並べて詩の形にする方法
集めた言葉と気持ちを使って、いよいよ詩の形に組み立てていきます!
集めた言葉を色々なパターンで並び替えてみよう
メモした言葉を、いろいろな順番で並べてみます。
集めた言葉をすべて使う必要はありません。
お子さんが気に入った言葉を選んで並べるようにしてください。
詩の書き方では、言葉の並び方によって印象が大きく変わります。
小学生のお子さんは、難しく考えずに「この順番だと読みやすいかな」「こっちの方が気持ちが伝わりそう」と感じるままに並べてみるとよいでしょう。
最初はうまくいかなくても大丈夫です。
何度か並び替えているうちに、しっくりくる形が見つかります。
原稿用紙に書く前に、メモ用紙で色々試してみることをおすすめします。
お手本の詩の並べ方を真似するのもおすすめ
詩の書き方で困ったときは、教科書や本で読んだ好きな詩の並べ方を参考にするのがおすすめです。
全く同じにするのではなく、「こんな風に言葉を並べているんだな」という構成を真似してみるのです。
小学3年生の宿題では、オリジナリティも大切ですが、まずは詩の基本的な形を覚えることも重要です。
お手本を参考にして、自分らしい詩を作れるように導いてあげてくださいね。
3年生が使える詩の表現技法
小学3年生でも使える簡単な表現技法をいくつか紹介します。
繰り返し:同じ言葉や文を繰り返すことで、印象を強くする方法|例:「きれい、きれい、お花がきれい」
擬音語・擬態語:音や様子を表す言葉を使う方法|例:「ワンワン」「キラキラ」「フワフワ」
比喩:何かを別のものに例えて説明する方法|例:「雲のようにフワフワ」「雪のように白い」
これらの技法を使うと、詩がより魅力的になります。
詩の書き方ステップ④|原稿用紙への書き方とレイアウトのコツ
詩ができあがったら、原稿用紙に丁寧に書くよう伝えましょう。
詩の書き方では、原稿用紙への書き方にもいくつかのコツがあります。
小学生のお子さん向けにわかりやすく解説します。
題名の書き方
・原稿用紙の1行目に3マス空けて書きます。
氏名の書き方
・2行目の下に学年・組・氏名を書きます。
例) 三年一組○山田○花子○ (○は空白)
本文の書き方
・3行目を飛ばして4行目から本文を書き始めます。
・句読点は使わないことが多いです。
・各行の始めは1マス空けることが多いです。
・行の最後で文が終わらない場合は、次の行に続けます(その場合は1マス空けずに続きを書きます)。
文字の大きさ
・小学3年生のお子さんは、丁寧に読みやすい文字で書くことが大切です。

原稿用紙の使い方に慣れていない場合は、まず下書きをすることをおすすめします。
宿題として提出するときは、丁寧に書かれていることも評価のポイントになります。
小学3年生の詩の宿題|よくあるテーマと例文
小学生の詩の宿題でよく出されるテーマと、簡単な例文をご紹介します。
「春」のテーマ
さくら
ピンクの花が
ひらひら舞って
空から降ってくる
やわらかい雪みたい
「友達」のテーマ
いつも一緒に
笑って遊んで
時々けんかもするけれど
また仲直り
大切な宝物
「家族」のテーマ
お母さんの手
あたたかくて大きくて
ぎゅっと握ると
安心する
世界で一番好きな手
これらの例を参考にすれば、小学3年生のお子さんも自分らしい詩が書けるようになるでしょう。
大切なのは、自分の気持ちを素直に表現することです。
詩の宿題も安心!おうちの方ができるサポート
小学生のお子さんが詩の宿題に取り組むとき、おうちの方ができるサポートをご紹介します。
一緒にテーマを考える:お子さんが好きなものや興味のあることについて一緒に話し合い、テーマ選びをお手伝いしてあげてください。
言葉集めの手助け:テーマが決まったら、関連する言葉を一緒に考えてあげましょう。
「○○を見たとき、どんな気持ちになる?」などの質問で、お子さんの発想を引き出してください。
音読を聞く:できあがった詩を声に出して読んでもらい、感想を伝えてあげましょう。
「この部分が素敵だね」「気持ちが伝わってくるよ」などの声かけが、お子さんの自信につながります。
原稿用紙の使い方を教える:詩の書き方で原稿用紙の使い方が分からない場合は、一緒に確認してあげてください。
ただし、詩の内容まで大人が作ってしまうのは避けましょう。
小学3年生のお子さん自身の言葉や感性を大切にすることが重要です。
詩の宿題対策まとめ|小学3年生の詩の書き方のポイント
小学生向けの詩の書き方について、大切なポイントをまとめます。
- テーマ選び:身近で親しみやすいものを選ぶこと。小学3年生らしい視点を大切にしましょう。
- 言葉集め:思いついた言葉をたくさんメモして、その中から気に入ったものを選びます。
- 気持ちを大切に:正しい言葉使いよりも、自分の気持ちを素直に表現することが重要です。
- 原稿用紙への書き方:きれいに丁寧に書くことで、作品がより素敵に見えます。
- 楽しみながら書く:詩の書き方に正解はありません。
小学生は楽しみながら自由に表現することが大切です。
詩の宿題は難しく感じるかもしれませんが、4ステップの詩の書き方(①テーマを決める②テーマに沿った言葉を集める③言葉を並べて詩の形にする④原稿用紙に書く)に沿って進めれば大丈夫です。
小学3年生のお子さんの素直な気持ちと豊かな想像力で、きっと素敵な詩が書けるでしょう。
詩の宿題をきっかけに、お子さんが自分の心と向き合う大切な時間を過ごせますように。
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