「勉強しなさい!」が逆効果かもしれません。
ベネッセの調査では、「勉強しなさい」と頻繁に言う家庭ほど、小学生の成績が伸び悩む傾向があると分かっています。
小学校生活のスタートとなる1年生は、算数などの基本を身につけるうえで大切な時期です。
では、どう接すれば小1の「勉強できない」「勉強しない」「算数が苦手」「ついていけない」といった悩みを解決できるのでしょうか?
日々、小学生の子育てや家庭学習に奮闘している私が、実体験や専門家の意見をもとに分かりやすく整理しました。
この記事では、以下のような疑問にお答えしています。
- 小1算数で勉強できない、ついていけない原因は?
- 勉強しない子どものやる気を引き出す親の関わり方とは?
- 忙しい家庭でも続けやすい学習法は?
小1算数勉強できない・ついていけない原因は「算数の繰り上がり計算」にあり
小学1年生で「算数が苦手」「勉強についていけない」と感じる原因の多くは、「繰り上がり・繰り下がり計算(さくらんぼ計算)」のつまずきです。
教育クリエイターの隂山英男先生もそれを強調しています。
小学1年生の算数では、主に足し算と引き算を学びますが、繰り上がり・繰り下がりができないと計算が遅れ、「勉強できない」と感じやすくなります。
さらに、文章題や時計の問題も計算力が必要なため、算数全体が苦手になるケースも多いです。
「自分だけできない」「みんなはできるのに」と思い込むと、やる気をなくして「勉強しない」状態になることもあります。
小1の段階で「繰り上がり・繰り下がり計算(さくらんぼ計算)」を克服できるかどうかが、算数の好き嫌いを分ける大きなポイントです。
早めに親がサポートすることが大切です。
小1が算数苦手だとなぜ今後が心配なのか
小学1年生は、算数をはじめとした学びの基礎を築く重要な時期です。
特に「繰り上がり・繰り下がり計算(さくらんぼ計算)」などの算数の基本操作が身についていないと、「勉強についていけない」「勉強できない」と感じやすくなります。
小1の段階で算数が苦手になると、次学年以降の九九や分数、文章題もつまずきやすく、「もう勉強しない」状態に陥ることもあります。
こうした「勉強についていけない」「勉強できない」原因について、陰山英男先生は次のように述べています。
子どもが低学力になる基本的な理由は、「理解できない」からではなく「忘れる」から。
https://shopro.co.jp/manabico/cate03/6613
だから、ポイントを絞って、繰り返しやることが重要です。
つまり、一度理解したつもりでも、定着していなければすぐに忘れてしまうのです。
繰り返し練習して定着させることが、算数への苦手意識を防ぐカギになります。
【ブログ運営者実体験】小1勉強ついていけない娘が算数好きになるまで
このブログの運営者でプロのオンライン家庭教師でもあるトリティーさんが、娘さんに算数を教えた時の実体験を紹介します。
「10より大きい数」「3つの数の計算」「たし算(さくらんぼ計算)」を教えている場面です。
①9月上旬(最初に教えた日)

わからない!

これは、~~でしょ?わかる?そして、・・・

あ、・・・というようにやったらできる!

すごい!めっちゃ上手に説明できたやん!!
じゃあ、今日やったことをこのドリルで練習しようか。

これわからない!難しい!もうやめる!
この日の最初に教えた内容を忘れてしまっていて、一気にモチベーションダウン。その日は終了しました。

②その2日後
非常に好調でした。先日扱った内容はほとんど正解できました。
③9月中旬のある日
開始して1分もせずに挫折しました。1回間違っただけでモチベーションが急低下しました。

わからん!難しい!算数嫌い!やめる!
④その後の変化
それでも娘は自宅での算数の勉強は嫌いではなかったようです。

9時から算数の勉強をしようか。

うん!机に用意しておく!
⑤10月上旬のある日
「さくらんぼ計算」に入りましたが、かなり苦戦しました。
一つ一つの問題について、何度も粘り強く丁寧な説明を繰り返した結果、途中からはヒントの後解けるようになり、後半の問題は全て自力でできるように!!

すごい!全問正解!!やったやーん!!

やったー!!
すると「おめでとう!」と言ってクラッカーを鳴らす絵を、問題を解いた紙に描いてくれました。

⑥10月下旬のある日
「さくらんぼ計算」はスラスラ解け、全問正解できるほどになっていました。
しかもさくらんぼを書かずに暗算でできるようになりました。

8+7は、えーと、えーと、・・・15!
⑦その10日後

わからん!難しい!もう嫌!
その「さくらんぼ計算」の問題でこういうことに。
私がかみ砕いて教えても、考えもせずに「わからん」の連発。
調子悪い時はこのような日もありました。
このようにその日によって理解力やモチベーションの波が激しかったですが、算数に対する拒否反応はほぼなくなったとのことです。
Before

難しい!!もうやめる!算数嫌い!
After

ねえねえ、かけ算の問題出して!
難しい問題!
小学1年生で「算数が苦手」「勉強できない」「勉強しない」と悩んでいた娘さんも、親のサポートで少しずつ変わりました。
トリティーさんは、繰り返し学習で「忘れる」を防ぎながら、小1のうちに「できた!」を積み重ねさせました。
また、「勉強したくない」と感じているときには無理に取り組ませず、本人のペースを尊重したことが、算数への苦手意識を和らげるきっかけになったそうです。
小1算数勉強しない時の3つの対策
小学1年生の子どもが「算数の勉強をしない」「勉強できない」と悩む家庭は多いものです。
小1の子どもは、たし算やひき算の中でも「繰り上がり・繰り下がり」でつまずきやすい傾向があり、その結果「自分は算数が苦手かも」と感じ始める子も多いです。
1年生の子が算数でうまくいかずに悩んだり、「勉強したくない」と感じているときに、親ができる3つのサポート法をまとめました。
親子で一緒に具体物を使った学習
小学校1年生は、数のイメージがまだ育ちきっておらず、算数に苦手意識を持ったり授業が難しく感じられたりしがちです。
そんな時は、おはじきや積み木といった具体物を使って、親子で一緒に数のイメージを育てるのがおすすめです。
さらに視覚的にわかりやすく工夫された教材として、数図カード(クリアタイプ)も注目されています。
透明シートとブロックの組み合わせで、10のまとまりや足し算・引き算の仕組みがひと目で理解できる優れもの。
【足し算引き算に悩む子向け】
— いちか・ちいくぶ管理人 (@chiikubu_info) June 17, 2024
クリア数図カードすごくいいです✨
・カードを並べたり重ねたりする操作を通して
数量感覚が鍛えられる画期的な半具体物
・さくらんぼ計算の仕組みも視覚的に
イメージできる!
・かさばらないhttps://t.co/qzr7nzEzmo pic.twitter.com/qFEbi4rlYa
楽しみながら学べる工夫で、「算数=楽しい」という気持ちを育てましょう。
毎日の短時間学習習慣の定着
小1の子どもは集中力が長く続きません。
「勉強できない」と感じる前に、1日5分〜10分でもいいので、無理のない範囲で短時間の学習を毎日続けることが大切です。
とくに算数は、一度覚えても忘れてしまいやすいため、何度も繰り返すことでしっかりと身についていきます。
毎日コツコツ学ぶことで、「勉強しない」「やりたくない」という気持ちも自然と減っていきます。
忙しい家庭は「チャレンジタッチ」がおすすめ!
親が毎日具体物を使ったり、短時間学習を習慣化させたりするのは、忙しい家庭では現実的に難しいこともあります。
実際、私の小学生の息子も「疲れているから無理」「わからないから勉強したくない」と言う日が少なくありませんでした。
そんな家庭にこそおすすめなのが、ベネッセのタブレット教材「チャレンジタッチ」です。
私の息子は幼稚園の頃は紙のチャレンジ教材を使っていましたが、小学校に上がると同時にタブレット教材に変更しました。
紙教材は飽きやすく続きませんでしたが、タブレットなら動画付きの解説があり、小学1年生でもわかるように工夫されています。
「算数が苦手」「勉強できない」と感じていた時期も、チャレンジタッチなら自分のペースで学べるので、やる気がある時に集中して取り組めています。
ゲーム感覚で学べる機能や付録もあり、私の息子は「レッスン(メイン)が終わったあと、算数ゲームで遊ぶんだ!」と自分からタブレットを開くようになりました。
毎日少しずつでも取り組めるようになり、自然と勉強が日課になっています。

今では毎日2レッスンずつ、決まったタイミングで続けています。
チャレンジタッチの詳細はこちらの記事をご確認ください。

小1算数勉強できない・ついていけない原因と対策 まとめ
小学1年生が「算数が苦手」「勉強できない」「勉強しない」と感じる原因の多くは、繰り上がり・繰り下がり計算(さくらんぼ計算)のつまずきです。
小1算数は基本操作の定着が大切なので、早めの対策で「勉強についていけない」「勉強しない」状態を防ぎましょう。
- 親子で具体物を使った楽しい学習
- 毎日の短時間学習の習慣化
- 忙しい家庭には「チャレンジタッチ」など教材の活用
大切なのは、「勉強できないから叱る」のではなく、「できた!」を積み重ねてあげること。
子どものペースに寄り添いながら、一緒に「算数が好き」な気持ちを育てていきましょう。

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