「ひらがなの濁音が覚えられない」
「長音の教え方が分からない」
そんな悩みを抱えていませんか?
保育士として全てのクラスを担任し、多くの子どもたちのひらがな学習を見守ってきた私が、実際に効果のあったひらがな濁音・長音の教え方 をお伝えします。
この記事では、元保育士の視点から以下のポイントを詳しく解説します。
・ひらがな濁音学習の適切な時期
・ひらがな濁音全部で何文字?基礎知識
・ひらがな濁音・長音の教え方実証済みの3ステップ学習法
・ひらがな濁音でよくある躓きポイントと対策
・ひらがな長音の難しさと対処法
・子どもが夢中になる教材「こどもちゃれんじ」の紹介
ひらがな濁音の教え方
ここでは、ひらがなの濁音を学ぶ適切な時期や「濁音は全部で何文字?」という基本知識、そして実践的な濁音の教え方を3ステップで詳しく解説します。
ひらがな濁音学習の適切な時期
保育現場での観察から、ひらがな濁音の学習は4-5歳頃が最適 と考えています。
この時期の子どもたちは、基本的なひらがな50音をある程度理解し、文字への興味も高まっています。
ただし、保育園では基本的にひらがな学習を積極的に行うことはなく、実際には年中から年長の後半にかけて子どもたちが興味を示した際に、少しずつ無理なく取り組んでいました。
興味を示すのに個人差は大きく、3歳後半で興味を示す子もいれば、6歳近くになってから本格的に取り組む子もいます。
大切なのは、お子さまの発達段階に合わせて無理をさせないことです。
ひらがな濁音全部で何文字?基礎知識
ひらがな濁音は全部で25文字 あります。内訳は以下の通りです。
- が行(が、ぎ、ぐ、げ、ご):5文字
- ざ行(ざ、じ、ず、ぜ、ぞ):5文字
- だ行(だ、ぢ、づ、で、ど):5文字
- ば行(ば、び、ぶ、べ、ぼ):5文字
- ぱ行(ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ):5文字
このうち、「ぱ行」は正式には半濁音と呼ばれ、小さな丸(゜)が付く5文字です。
実践的なひらがな濁音の教え方3ステップ
実践的なひらがな濁音の教え方3ステップを解説します。
Step1: 「てんてん」の認識遊び
まずは濁点(「てんてん」)の存在に気付かせることから始めます。
私は保育現場では「てんてん探し」ゲームを行っていました。
お散歩などで看板を探して「てんてん」が付いた文字を見つけると、子どもたちは楽しんで見つけてくれます。
この段階では、読み書きよりも「てんてん」への興味を育むことが大切です。
Step2: 清音と濁音の聞き分けゲーム
次に、音の違いを体感してもらいます。「か」と「が」、「た」と「だ」などを実際に発音し、口の動きや息の出方の違いを体験します。
手を喉に当てて発音すると、濁音の方が振動することに気付きます。
「わあ!『が』の方がブルブルする!」と驚く子どもたちの反応が印象的でした。
Step3: 書く練習への移行
最後に、なぞり書きから始めて徐々に書く練習に移ります。
まずは好きな言葉(「だいすき」「げんき」など)から始めると、モチベーションが持続します。
一文字ずつひらがなを丁寧に教え、「できた!」という達成感を大切にしながら進めることがポイントです。
ひらがな濁音でよくある躓きポイントと対策
次に、ひらがな濁音でよくある躓きポイントと対策について解説します。
「が」と「か」の混同への対処法
最も多い間違いが、濁音と清音の混同です。
対策として、単語カードを使い分けゲームを行います。
「かお(顔)」と「がおー(ライオンの鳴き声)」など、遊びながら自然に濁音の違いを認識できます。
集中力が続かない子への工夫
5分程度の短時間学習を繰り返し、できたらたくさん褒めることで継続できます。
シールやスタンプなどのご褒美も効果的でした。
ひらがな長音の教え方
次は、ひらがな長音の教え方について詳しく解説します。
ひらがな長音学習の難しさと対処法
ひらがな長音は、濁音以上に子どもたちが苦戦する分野です。
特に「う」と「お」の使い分けは大人でも迷うことがあります。
保育現場では、「おおきい」を「おうきい」と書いたり、「こうえん」を「こおえん」と書いたりする子をよく見かけました。
大切なのは、間違いを責めるのではなく、「一緒に覚えていこうね」という温かい声かけです。
保護者の方も「少しずつできるようになってるね」と励ましの言葉をかけてください。
実践的なひらがな長音の教え方3ステップ
次に、実践的なひらがな長音の教え方3ステップを解説していきます。
Step1:音のながさを体感する遊び
まずは「長い音」があることを認識してもらいます。
「おばあさん」と「おばさん」を実際に発音し、音の長さの違いを体感します。
手をゆっくり伸ばしながら「おかあああさん」と発音すると、子どもたちも真似して楽しく学べます。
「音が長いね!」という発見が大切な第一歩です。
Step2: 長音を表す文字を覚える
長音を表す文字(う、お、い、え)を教えます。
「あ段+あ」「い段+い」「う段+う」「え段+え」「お段+う」という基本ルールを、具体例とともに覚えます。
例外的に「お段+お」もあることを、「おおきい」「とおい」などの例で説明します。
Step3:文字と音の結び付け
最後に、実際の単語で練習します。
「こうえん」「がっこう」「せんせい」など、子どもに馴染みのある単語から始めると理解しやすくなります。
間違えても「おしい!もう一回やってみよう」と前向きに声をかけることで、学習意欲を維持できます。
楽しく学べるこどもちゃれんじとは?
「こどもちゃれんじ」は、子どもの発達段階に合わせて設計された教材で
ひらがな濁音・長音学習においても、無理のないペースで進められる構成になっています。
特に注目したいのが、ひらがな学習に特化した学習玩具です。
日曜は息子と一緒に こどもちゃれんじ すてっぷのキッズワーク!
— 彩幸 (@ayako21529816) March 19, 2023
半分やったところで お昼休憩🍙🍵
しおりを挟んで軽く閉じたらワークに こんな形の跡😊
「ここまで頑張ったんだなぁ」
と実感できる地味~に嬉しい功績だと思ってます(*^^*)
伝わるでしょうか?
こういう地味なのが伝わると嬉しい(笑) pic.twitter.com/2oXpZpEyNg
曾ばあちゃん家から帰ってきたら念願のひらがななぞりんが届いてて寝ずにずっとやってる
— ぼーるログ@育児しながらダイエット (@ball_log33) March 26, 2023
書き順は適当だったり画数を増やして書きやすくアレンジしてたりするけど上手になぞれてて素晴らしい#こどもちゃれんじ pic.twitter.com/PbgF1M5Jpa
年中さん(4・5歳)向けのコース「ステップ」の教材ひらがななぞりんは、専用のカードをセットすると、正しい書き順でひらがなをなぞることができ、濁音の「だ」「ば」「ぱ」なども段階的に練習できます。
キッズワークは、年齢に応じた段階的なワークブックで、ひらがな学習の基礎から応用まで幅広くカバーしています。
クイズ形式やぬり絵を取り入れた楽しい問題で、無理なく学習を進められます。
これらの教材は、保育現場で私が実際に使っていた手法と同じ効果を家庭で再現できる優れものです。
ご家庭での濁音・長音学習におすすめしたい教材となっております。
▶︎こどもちゃれんじの詳細については、下記の記事で詳しく解説しています。


ひらがな濁音・長音の教え方 まとめ
ひらがな濁音・長音の教え方で大切なのは、適切な方法と継続的な取り組む事です。
幼児期は、体を動かす遊びや友達との関わり、創造的な活動など、様々な経験を通して総合的に発達していく大切な時期です。
ひらがな学習だけに偏ることなく、お子さまの興味や発達段階に応じて、無理のない範囲で取り入れることをおすすめします。
- 適切な時期:4-5歳頃が目安、個人差を大切に
- ひらがな濁音全部で何文字?→全部で25文字あります
- 3ステップ学習法:認識→聞き分け→書く練習の順序
- 温かいサポート:間違いを責めず、できたことを褒める。
- ひらがな濁音・長音の楽しい教え方の工夫:ゲームや歌を取り入れて興味を維持。
- 「こどもちゃれんじ」で楽しみながらより効果的に学習できる。
お子さまのひらがな学習を温かく見守り、一緒に成長を楽しんでください。


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